のんびり母さんです。
我が家のキミコは、小学生。
好奇心旺盛で、自分で物語を作ったり絵を描いたりすることが大好きな女の子です。
彼女のマイペースぶりに、母親として「怒ってはいけない~~~!寛容になろう~~!」と自分に言い聞かせても、気が付くと最近キミコの前でため息ばかりついていないか、と気づくときがあります。
そんな私が、先日横山泰行氏が書いた「『のび太』という生き方」を読んで感動しました!
本書では、ドラえもん作品を徹底分析し、のび太の言動から、ADHDの子どもと向き合うヒントをユーモアを交えながら紐解いていきます。
できないことを責めるのではなく、ありのままの個性を認める
ADHDの子どもは、集中力が続かず、落ち着きがなく、衝動的な行動をとることが多いという特徴があります。
そのため、周囲の大人から叱られることが多く、自信を喪失してしまうことも少なくありません。
しかし、本書では、「できないことを責めるのではなく、ありのままの個性を認める」という考え方を提唱しています。
のび太は、勉強や運動は苦手ですが、発想力や創造力に優れています。本書では、ADHDの子どもの強みや個性を理解し、それを伸ばす方法を紹介しています。
子どもの「できる」をたくさん見つけて褒めてあげることで、自信を育み、自己肯定感を高めることが大切です。
失敗したっていいじゃない
のび太は、様々なピンチの場面でドラえもんの秘密道具を頼りに泣きついてきます。
そして使ってみた結果、最後はすっきりトラブルが解決!とはいかないことが多いです。
私は子どもの時、アニメでこの様子を見て、「のび太にはどんなにいい道具を与えてもダメな奴で終わっちゃうんだな」と感じていました。
しかし、作者は行動を起こすきっかけはドラえもんの道具だっていいじゃない、のび太は行動力がある!ということでのび太を紹介しています。
ADHDの特性がある子どもは、物事が中途半端になってしまうことが多くあるでしょう。
でも、それらの経験を通じて、自分に合っていなかった、この方法ではできない、などを学習する機会になればいいじゃないか。
そう思うと、気持ちが楽になりました。
周囲の人を大切にする心
のび太は、スネ夫やジャイアンといった問題児にイジメられたり、しずかちゃんに告白を振られたりと、決して順風満帆な人生ではありません。
しかし、そんな中でも彼は、ドラえもんやジャイアン、スネ夫といった周囲の人々との友情を育んでいます。
本書では、「思いやり」「感謝の気持ち」「許す心」といった、人間関係を築く上で大切な要素を、のび太の言動から考察しています。
周りの人と良い関係を築くことは、人生を豊かにするために欠かせません。
まとめ
「のび太」という生き方」は、単なるドラえもんの解説本ではありません。
肩の力を抜いて、ありのままの自分、ありのままの我が子を認めて生きる勇気と、夢を叶えるためのヒントを与えてくれる一冊です。
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