幼少時に発達障害のひとつ、自閉スペクトラム症の診断を受けたキミタロウの母、のんびり母さんです。
彼は、現在中学受験に挑んでいます。
キミタロウを育てて思ったのは、彼はとにかく素直です。
小さいときから数字に興味がありそうだったから、算数を伸ばしてくれる塾に通わせてみたらみるみるうちに力をつけていきました。
「じゃあ、中学受験に挑戦してみようか。」
「今度からこのオンライン授業を受けてみようか。」
「もう一つ塾に通ってみようか。」
私が小学生のときだったら投げ出してしまいそうな勉強量を本当によくやってきました。
見通しが立つこと、前に経験したことがあることに対して、非常に安心感を覚える様子でした。
だから、夫が中学受験のことをよく調べ、キミタロウに大まかなスケジュールを彼によく伝え、夫が進捗状況を確認しながら進めたのがよかったのだと思います。
でも彼に対して、親自身が気をつけなければならない、といつも感じているのは、「子どもに選ばせる機会を持たせる」ということです。
彼に診断がついたときから療育を私が勉強して知ったのは、自閉スペクトラム症の子どもは自由時間に何をしていいかわからなくて混乱することがある、ということでした。
小学校に入学したばかりの時、キミタロウが休み時間に一人でぽつんとしてぼーっとしていないかな。
そんな心配をして担任の先生に様子を聞いたことがあったものです。
当時、先生はよく対応してくれていて、1学期の休み時間は校庭でクラス全員で遊べるように仲介してくれていた、という話を覚えています。
ただ大きくなると、自分の進路、住む場所、結婚相手などなど自分で決める機会がたくさんあります。
素直な子供だからといって大人のいうことばかり押し付けていると、いずれ自分で自分のことを決められなくなるのではないか。
私は彼が小さい頃から、選ばせる機会を意図的に作るようにしていました。
たとえば、今度の週末、どこに行きたい?
もし行くところがキミタロウの口から出てこなかったら、2つか3つぐらい選択肢を作って選ばせてみる、など。
あとは、絵本を寝る前によく読んであげていましたが、今日はどれを読みたい?とか。
自分で選んだことをできた、という経験を持てると、自分のやりたいこと・やりたくないことを言葉で言えるようになってくるものです。
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中学入試がまもなく終わりますが、そのときはちょっと暇になって、どんなふうになるかな・・・?
ちょっとどきどきしますが、まあまずは本番まで親子で気を緩めず過ごしていきたいと思う今日この頃です。
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