先日、わたくしのんびり母さんは我が家のキミコ(小学校低学年)に「長くつしたのピッピ」(リンドグレーン作)を読み聞かせしました。
読み始めてしばらくしてから、今の日本(先進国?)なら主人公の少女、ピッピはADHDの診断がつくだろう、と思いました。
自由奔放な少女が面白かったのか、キミコは終始大爆笑でした。道徳、大人が決めたルールにはまったくはまらず、隣家に住む、「いい子」のアンニカとトミーはピッピと友達になる。
のんびり母さんの知っている子で、大人からみれば厄介、だけど同級生からみれば一緒にいると楽しくて面白い!という子がいます。
今回はピッピのどのような点でキミコが魅了されていたのか書きます。
9歳でサル・馬と共に1人暮らしをする
ピッピは孤児です。
お母さんはピッピを出産後すぐ亡くなり、船乗りのお父さんは行方不明です。
にもかかわらず、「お母さんは天使、お父さんはどこかの島の王様」とピッピは言い、まったく暗い面がない。
子どもが一人で暮らすその実行力に、キミコものんびり母さんも「すご!」と思いました。
社会のルールをまる無視
ピッピは規則正しい生活、お行儀など一切気にしません。
学校に行けば、先生を「おばさん」呼ばわりし、紙に絵を描きましょうと言われれば、紙が足りないから床に絵を描く。足し算、かけ算?そんなものは別にできようができまいが、どうってこっちゃない。しまいには先生から、もう少し大きくなってから学校に来ましょうね、と言われる。
ピッピを児童養護施設に入れようとするおまわりさんが来ても、ピッピが住んでいるごちゃごちゃ荘に私は住むんだ!と言って丸無視。
こんなにノーストレスな子どもは、なかなかキミコを含めて周りにいません。
「うらやましい」の意味も含めて、キミコは爆笑していたような気がします。
怪力でお金持ち
ピッピは大人の男性もひょいと持ち上げてしまうぐらいの怪力です。
そして、ピッピはお父さんが遺したお金を持っているのでお金持ちです。
近所にいじめっ子がいたら怪力でこらしめる。
自宅に泥棒が入ってきたら、怪力で彼女のパワーを見せつけ、自分が踊りたいダンスの相手をさせてからご褒美に金貨を渡して泥棒を帰す。
すごーい。のんびり母さんとキミコは感嘆していました。
学歴社会の世の中では、大人が一所懸命に訂正しようとするだろうな、と思えるようなピッピですが、こんな自由奔放な人間に自分もなれたら面白いだろうな。
妄想にふけったのんびり母さんでした。
この本は小学校低学年くらいから対象みたいです。
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