「息子さんは私ども職員の理解を超えるところがあるので、専門の病院で診てもらった方がいいと思います。」
息子キミタロウが幼稚園の先生からこう言われたときは、
「え???なにそれ???意味わかりません。」
と思ったのを昨日のことのように思い出します。
キミタロウをフツーの男の子と思っていただけにショックでした。
後から思えば、フツーじゃないことをたくさんしていましたが、
「キミタロウ、かわいい♡」と単に私が気づいていなかったのです(苦笑)
一年後に療育センター内で受けたテストでキミタロウに自閉スペクトラム症の診断がつきました。
特に年齢相応になっていない、と指摘を受けたのは、聴いて言葉を理解する力 (読んだり図を見たりして理解するには問題がない)、質問されてもその質問に答えず自分の話したい電車の話をしてしまうこと (自分のこだわりが強い)、それから手先の不器用さ、でした。
あれからキミタロウは成長しました。
彼は相変わらずKY(空気読めない)の部類に入る子ではあると思いますが、親の期待以上に学習に励み、家の手伝いもし、多少困難があってもがんばれる明るい子によく育ってきてくれた、と思っています。
小学生の時までは、あまり交友関係の少ない彼でしたが、中学受験をして持ち前の勤勉さで志望校に合格し、現在は彼と同じようなオタク傾向のある友だちに恵まれ、中学生活を謳歌しています。
また、「療育」について母である私が勉強した経験は他のきょうだいの子育てにも役立ちました。
我が家には特に発達障害の診断はついていないがちょっとADHDの傾向があるんじゃないかなと思える小学生の娘キミコがいます。
人にはそれぞれ脳にクセがあり、彼女に合わせた育て方が大事、と思えるようになったことが大きな収穫です。
ちょっと癇癪が多い、時間の感覚がなく自分のやりたいことがあれば夜更かしもへっちゃら、という傾向のある彼女ですが、ほんとうに好奇心旺盛!
勉強・運動・野外活動・友だちとの遊びをよく楽しみ、彼女も中学受験を視野に入れて親子ともどもがんばっています。
このブログでは、
・私が療育について学んだこと
・療育・子育ての実際の記録、
・子供が取り組んでいる(または取り組んでいた)中学受験の勉強内容
・中高一貫校の生活
・私自身が心休まる趣味
について共有したいと思います。
中学受験
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都内御三家の有名中学入学を目標射程に入れられるくらいの学力をつけ実際に合格した、電車オタクの息子。興味があちこちにとびまくり、空想が大好きな娘。凸凹だらけの兄妹が我が家での学習をどのように進めているのかお伝えします。
中高一貫校の生活
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自由な校風のもとで学校生活を楽しんでいるキミタロウ。
小学校のときよりも、まわりの友達に興味をもっている様子で親としては嬉しい限りです。