〜この記事は凸凹のあるお子さんに中高一貫校へ受験を考えている親御さん向けに書いています~
今春から中高一貫校に通い始めた息子のキミタロウ。
彼は幼児期に自閉スペクトラム症の診断を受け、一見かわっているところがあるので、地元の公立中学に行って雑多な刺激を受けるよりも、得意なことを伸ばせる環境に行けるようにしよう、とがんばって目標にしていた学校に入学することができました。
1年生も半ばが過ぎ、小学校のころとはだいぶ違う生活になじんできたかな、と思えてきたこの頃。
私は彼が小学校低学年の時まで、小学生に猛烈な勉強をさせる中学受験には反対でした。
だけど夫がさせてみよう!と言い始め、本人もやる気になったので、今では経験してよかったと思っています。
中学受験をしてみて現在の学校に入学してよかったな、と思える点、またここは気を付けた方がいいと思った点を書きたいと思います。
良かったと思える点
友だちができた
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キミタロウと同じようにある一面だけに関して、知識をすごく持っている人、数学・将棋・パズルといったところで特別に才能を発揮する人だけど、小学校の時は先生の反感をかって問題児扱いされていた、という生徒がぼくのクラスに結構いる、というふうに話しています。
発達障害の診断があろうとなかろうと、キミタロウの話を聞いていると、類は友を呼ぶ、で、周りにはオタクと呼べるような趣味を持っている人が多いようです。
小学校のときは友達と遊ぶことが少なく、母としてはこの先友達や仲間と協力しながら生きる、という経験を積むことができるだろうか、と少し心配しておりました。
今でも決して友達と積極的に関わろうとするタイプではないとは思いますが、部活ではずっと入りたいと持っていた鉄道部を選び、友達のオタクぶりや鉄道研究会の活動内容を楽しそうに話すキミタロウを見ていると、よかったな、と心底思えます。
偏った趣味と思えるものでも、そこから人とつながれる経験を持てるので、子どもの趣味は大事にしてやりたいものです。
授業がハイレベル
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田舎の公立中学出身の私は、キミタロウが通う学校の定期試験の英語の問題をみたとき、「うげ!!」と驚きました。
「次の問いに答えなさい。」といったような問題文が英語で書かれている。
しかもその中には「to不定詞」構文が含まれていて、キミタロウはそんなものはまだ習っていない、と言っている。。。
キミタロウが通う学校では文法は、生徒たちはもうある程度勉強しているということで授業が進んでいるようです。
キミタロウの点数はいいものではありませんでしたが、これを機会に今通っている英語専門塾の宿題をまともにやろう!という気持ちになったようです。
また、歴史の試験問題では「歴史とは何か説明せよ」といったような問題がありました。
まるで大学の講義みたいだな。
親としてはそんな印象を持ちました。
でも大人になってから歴史っておもしろいんだな、と多少感じられるようになった私には、私も中学生のとき歴史がただの暗記科目ではなく、学ぶことでどんな意義があるのか考えておきたかったな、と思えました。
公立の学校の授業では物足りない、と感じるお子さんにはぜひハイレベルな環境を与えるのがおすすめです。
ここは気を付けた方がいいと思った点
悪い点数のテストを持って帰ってきたとき、どのような言葉を子供にかけるか
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難関校に集まる生徒たちはみんな基本的に優秀です。
そんな人たちでも、校内でテストを受けるといい点数をとれる人もいれば、悪い点数をとる人もいます。
校内で順位を公表する学校もあるところはあるし、公表しない学校でも生徒同士で成績を見せ合う機会もあるかもしれません。
悪い点数をとってしまった生徒が
「あー、ぼくって、私って、この学校の中では勉強ができない方なんだ~」
そう人間って感じてしまうと、その後本来持っている能力を発揮できないこともあるのだそうです。
これって「能力」に起因するものだ、と思い込んでしまっていることが原因です。
テストを受ける前の勉強量・やり方に問題があってどう間違っているかを分析する、ことが必要になります。
キミタロウには、中学に入学してから勉強時間などについて、私たち夫婦はほとんど口を出さないようにしていました。
新しい環境に慣れる方が大事だろうなと思っていましたから。
案の定、最初の定期テストでは本人にとっても不本意な点数を持って帰ってきました。
夫は、キミタロウに「定期試験をうけるとき、どう改善したらいいとよくなると思う?」と彼と話し合い、今度の定期テスト前にかける勉強時間について話し合っていました。
私だったら、「難関校に入学した後、成績上位をキープするのって大変よね~」ぐらいにしか思えていなかったかもしれませんが、夫の行動はナイスフォローだったと思います。
以上、中高一貫校に子どもを通わせて半年、思った感想を述べました。
ご参考になれば幸いです。
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