
幼少期に自閉スペクトラム症の診断を受けたキミタロウの母、のんびり母さんです。
キミタロウは幼稚園生のときに自閉スペクトラム症の診断を受けました。
当時の彼は
・自分の興味のある話なら聞かれてもいないのにずっとしゃべり続けるが、人から話しかけられるとまるで聞こえていないようなふりをする
・街で自転車をみつけると他人のものであろうと、ペダルをぐるぐる回し続ける、公園でブランコをみつけると乗るのではなく、ひたすら誰も乗っていないブランコを押してずっと見ている、など、他の子供がはまらないような一人遊びに夢中になる
という状況であり、当然幼稚園では仲の良いお友達はいませんでした。
友達が人生のすべてではない、とはいえ、就学し大人になってから自分が「これだ!」と思えるような仕事をして、できれば幸せな家庭も持ってほしい。
その過程に必ずと言っていいほど、ほどよく人間関係を築くことは絶対大事だ、と思いました。
今回は、母としてサポートした内容を書きます。
両親とは円満な関係にする

時々、我が子に対して
「子供の悪いところは直してやらないといけない!」
と躍起になり、気になることがあったら逐一「こら!〇〇って言ってるでしょ!」と注意する親御さんがいます。
また、子供がゲームをしたい!YouTubeを見たい!と言っていると、「はいはい」と長時間やるのを許すような、子どものいうことをなんでも聞き入れてしまう親御さんもいます。
どちらのタイプも子どもの行く末は自立できない大人になり、両親と円満な関係を築くことは難しくなるでしょう。
親は子供の長所を伸ばす努力すること、してはいけないこと教えることや苦手なことをできるようにするため根気よくサポートすることが大事です。
そして子供自身が何か困ったときにお父さん・お母さんに相談できるような関係にすることが大切です。
キミタロウは幼稚園生のとき、他の子がふざけてどん!と胸を押してきてももぼーっとしているような子で、彼が痛みを感じているのか、それとも本当に痛みに鈍感なのかが外から見てわからないような状態でした。
私は「お友達に嫌なことをされたら、『いやだ!』と言っていいんだよ、もし言えないならお母さん・お父さんか先生に相談してもいいんだよ」と伝えていました。
子供にとって家庭がシェルター(避難所)になる、ということは大事だと思います。
同年代の子供と遊べるように仲介する

自閉スペクトラム症の人は、表情で相手の気持ちを読み取るのが苦手なため、一方的に話を聞いてくれたり、自分が話を聞くことを要したりするような年が離れた人とのコミュニケーションを好む傾向があります。
でも、学校では同い年の子どもと接する機会が多いですよね。
私はキミタロウがお友達と過ごすのが楽しい、と思える機会を増やすために、幼稚園の先生に事情を説明して遊びの仲介に入ってもらったり、自分もママ友にアポをとって親子で遊ぶ機会を作ったりしました。
その甲斐もあったか、小学校では担任の先生から「決して浮いている感じではなく、休み時間は楽しそうにクラスの子たちと話している」と聞いていました。
特技を作る

キミタロウの場合、算数が得意で勉強するのが苦ではなさそうだったので、中学受験をさせました。
結果、親の期待をこえる成果を発揮しました。
「〇〇くんは勉強はできるけれど、身だしなみが悪い」
「〇〇くんは勉強もできないし、身だしなみも悪い」
前者と後者で明らかに周りの目からどう見られているのか違いがあります。
気にし過ぎる必要はないかもしれないけれど、周囲からの見られ方は本人の自己肯定感と関連してくるので、10歳くらいまでには特技を作っておくのをおすすめします。
はまっていることをとことんやらせてみる

キミタロウは鉄道オタクです。
これまで家庭では、家族で鉄道旅行に行くなど彼の好きなことを一緒にやりました。
(山陰地方の旅、静岡県の天竜浜名湖鉄道、福島・新潟旅行の記事は←こちら)
現在は中高一貫校・男子校の中学生で、鉄道研究部に入りました。
彼は「〇〇線のアナウンスは〇〇〇○さんという女性なんだよ。」となぜか社内放送のアナウンスをする人の名前まで知るオタクぶり。
私と夫は「もう鉄道の話はおなかいっぱいです(苦笑)」という感じで話についていけませんでしたが、鉄道研究部では話が合う仲間がいてキミタロウも両親も大喜びです(親は鉄道の話から解放された~という喜びです【苦笑】)
本人が大好きなことをしていれば、同じような仲間に出会ったときに友達になれるものです。
可能な限り、本人にはまっていることがあればやらせてみるといいと思います。
子供に合わせて、本人が同年代と交流して「楽しい!」と思えるような機会をぜひ作ってあげてください。
コメント