小学生2人の子どもを育てる母親、のんびり母さんです。
先日、娘のキミコと一緒にレンタルDVD屋で野坂昭如作「火垂るの墓」を借りて観ました。
私が小学生で初めて火垂るの墓をテレビで観たとき、最後には涙が出て止まらなかった記憶がありました。
今度は、娘と一緒に観て泣いてみようかな。
そんな気持ちで借りました。
しかし、今回は泣くどころか呆れたような気持ちになりました。
久々に観ると、それまであまり記憶に留まっていなかった事柄に気づきました。
・中学生の清太は、母が亡くなり学校も空襲で焼け落ちたのでしばらく親戚の家で過ごしていたが、おばさんに「遊んでばかりいないで働いてよ」と文句を言われ、幼い妹・節子を連れて家を出て行った。
・洞穴で生活するうちに食べ物を得るのに困った清太。近隣のおじさんに「親戚の家に戻りなよ。」という忠告を受けたが聞き入れなかった。
小学生だった私にはまだよくわからなかったのですが、今となっては親戚のおばさんが「うちだって生活するのが大変なのに、遊んでばかりいないで働きなさい。」と清太に言いたくなるのはわかる気がします。
結局、兄妹で衰弱死に至ったのは、清太が洞穴で生活するという無茶な選択をしたからじゃないか。
あほか、自分だけではなく妹まで殺したことになるじゃないか。
自分の娘をエコひいきするイヤなおばさんかもしれないけれど、自分と妹の命を大事にするためにも、働いておばさんの家で過ごさせてもらうようにしなきゃダメじゃないか。
そんな気持ちにもなりました。
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我が家にも兄妹がいます。
兄のキミタロウはもうすぐ中学生ですが、もし清太と同じ境遇に置かれたらおばさんの家で過ごさせてもらうように努力できるかな・・・。
大人になって観てみると見方が大きく変わるものだと改めて感じたのでありました。
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