発達障害の子どもの二次障害を防ぐ

発達障がい
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我が家には幼少時に自閉スペクトラム症の診断を受けた息子キミタロウがいます。

はじめに専門機関で受診をしたのは、通っていた保育園で受診を勧められたときでした。

指摘を受けたときから、診断がつくまでの約1年間は、我が子の気になる面にどう対応してよいのか、

右往左往するばかりでした。

しかし診断がついてからは、親がまともに対応すれば、この子はなんとかなる!と母の私の腹が据わって、

療育について、学び、実行し、記録して、振り返り、を繰り返しました。

そんな中で、子どもへの声のかけ方は、診断前と診断後ではかなり私が変えてきたものの一つだと思っています。

なぜ変わったかというと、普段キミタロウのそばに一番いる時間が多い私が、

「こら!いい加減にしなさい💢」とか

「なんでそんなことするの💢!今何をすべきか考えなさい!」など、

キミタロウにとって私がどう対応してほしいのか意図が伝わらない無意味な親のいかりで、

彼を無気力にさせる可能性が高くなることがよくわかってきたからです。

無気力が長期に渡って、不登校や引きこもりになったり、いじめのターゲットになりやすくなったり、の問題を二次障害というそうですが、

そうなったら、本人にとっても家族にとっても、不幸ですよね😞

私が声かけについて留意してきた点について、今回書いていきます。

「~するな」ではなく、具体的にしてほしい行動を伝える

想像してみてください。

もし、夫が、妻が、

「ねえねえ、こんなところに洗濯物を脱ぎ捨てないでよ」

「ゲームなんかして遊ぶな」

「いつまでも寝ていないで!」

「○○しておいて、と言ったのになんでやらないの!」

という、言葉がけを毎日、しかも一回だけでなく、何度も繰り返してきたら・・・・

私だったら、確実にいじけます(;^ω^)

大人でも嫌になる言葉がけは、子供にとっても嫌なものです。

以上のような言葉を私だったら、以下のような声かけに替えます。

「洗濯物を洗濯機に入れてきて。」❪具体的にしてほしい行動を伝える。できたらホメホメ~❫

「ゲーム、あと3分で終わったら、お母さんと一緒に本でも読む?」❪代わりの行動を提案❫

「さあ、朝なのよ~☀️起きるのよ~。今日の朝ごはんはパイナップルがつくわよ~」❪子どもの好物で釣る❫

「□時までに○○できたら、苺食べよっか♡」❪子どもがやりきることのできる時間を目算してタイムリミットを伝える&子どもの好物で釣る。

どならずに声は普通の大きさで

親が声を荒げて子どもになにかを言えば、

子どもは怖がってそのときは親に従うでしょうが、

「怖い」という刺激がないとその行動を替えられない子どもになってしまいます。

「こないだも言ったでしょ!」とは言わずに

何回でもいいから、穏やかに教えてあげれば👌なんです。

いわんや体罰なんかはまったく要りません。

ただし、命に関わるような危ないことを子どもがしていたら、

そのときは何をしようとまず止めないと、ですね。

自分がや今やっていることを他人からされたらどう感じるかを聞く

子どもは人生経験が少ないから、

自分がやったことをもし他人からされたらどう感じるのか、想像がつきにくいかもしれません。

自閉スペクトラム症の特性がある子どもはなおさらその傾向が強いんじゃないかと思います。

おふざけが始まると気持ちの切り替えが上手ではないキミタロウは、

小さい頃、「それをされたらお母さんは嫌な気持ちになるからやめて」と伝えても、

なかなか止めないことがありました。

そういう時は、「キミタロウが嫌なことをお母さんにされて、やめて、とお母さんに言っても、お母さんがし続けたらどんな気持ちになる?」と聞いたら、

素直にすーっと手を引っ込めたことがありました。

指示は手短に

大人でもそうだと思いますが我が家の小学生のキミタロウと娘キミコは二人とも、

自分の聞き慣れない単語が会話で出ると

「ん?」

と必ずと言っていいほど、聞き返してきます。

特にキミタロウと会話すると、小さい頃は知っている単語でも私が話す一文が長いと「ん?( -_・)」と言っていて、

診断を受けたときの知能テストでは会話レベルがかなり低年齢と言われました。

大人が指示を出すには短文で伝える必要があります。

適宜なプロンプトで成功体験を積む

「失敗は成功のもと」という言葉があるとおり、

失敗でもそこから学んで経験を積めば、成功する、という経験は

人生で必要だと思いますが、

凸凹が激しい発達障がいの子どもは、

「そんなのこの年齢の子なら当たり前にできるでしょ」

というのができないことが目立ち、

周りからの評価が低くなって自信を失っていることがあります。

今では、そんなことあったなあ、という感じで過去の話ですが、

キミタロウは幼稚園に年中で入園してから半年くらい、

お着替えなどの支度の時間にはたいていぼーっとして手が止まっていました。

そのときはまだ診断がついてなかったので、

特に担任の先生に配慮をお願いすることもなく、

おそらく現場では先生も級友も、またこの子か、という感じで、

彼への評価は低いものだっただろうと思います。

キミタロウは数字には関心が強く、早いうちから時計を読めるようになっていたので、

家ではたびたび「時計をみてー、○分から何するんだったっけ~?」

と、促して、できたらハイタッチ🖐️でホメホメしていました。

一度習慣になれば、時間内に用意をする、というのは問題なくできるようになりました( ´ー`)

大目にみる( ´ー`)

人から指摘を受けるということは、

よほどそれをすれば自分が成長できる、ありがとう、言ってくれて!というような状況でなければ、

たいていは気持ちがよいものではないです😞❪私ははげしくどういです❫

私は子どもに気になる面があると、

よほど危ないことや他人に迷惑でない限り

半分は見逃しています。

キミタロウは食事中に姿勢が崩れがちで、以前は立て膝をしながら食べることがよくありました。

祖父母の家に帰省したときは

「足!」

と注意されることが時々ありましたが、

自宅では母の私から毎回うるさく言われるのも嫌だろう、と

私は立て膝に気づきながらもたまに

「キミタロウの足はどこにあるとカッコいいかな~?」

と言う程度にしておきました。

今でも食事中の姿勢は崩れるときはたまにありますが、立て膝はあまり見かけなくなりました( ´ー`)

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